Innovation steeped in tradition.

-伝統に根ざした革新-

匠の技術

MIYABIの包丁は、厳選された金属や木材が、芸術作品のように、一体となる事で形作られます。今日も熟練の職人が、100以上の製造工程をこなしながら、あなたの料理体験を高める一本を鍛え上げています。

卓越が完璧と融合する瞬間

コア材と呼ばれる高硬度の刃物鋼を中心に、高温で何層ものステンレス材を繊細に折り重ね、一枚の多層鋼とする。この製法の利点は、美しいダマスカス模様だけではありません。切り刃のみ露出させる事で、貴重なコア材を腐食や衝撃から保護することが出来るのです。


火と氷の伝説

MIYABIの包丁は、約1000度まで焼き入れを行った直後に氷点下まで冷却される事で、硬化します。その結果生まれる刃は、高い硬度、理想的な柔軟性、そして耐食性を得るのです。

至高の、その先へ

「本刃付け」は、MIYABIの包丁に最高の切れ味に加え、永切れを与える最終工程です。関の工場で本刃付けを行える職人は、現在5名のみです。それは、包丁とその特性に対する理解、刃付けの角度と刃の形状を理想的に仕上げる腕の両立が必要不可欠だからです。彼らは、このスキルを習得するために5年以上の修行と、100万本以上の包丁を仕上げて来ました。絶え間ない向上心と、脈々と受け継がれてきた伝統だけが生みだせる感動があります。

高品質の理由

MIYABIの包丁はタングステンなどを配合した、高炭素のステンレス鋼を採用する事で、その感動の切れ味と永切れを可能にしています。

Fine Carbide (FC)

鋼並みの硬度と耐久性で知られるファインカーバイド鋼は、MIYABI包丁の切れ味を長持ちさせます。組織が細かいこの素材は、刃欠けの原因となるカーバイドが発生しづらいのが特徴です。「FRIODUR」冷鋼処理を2度施す事で、高い硬度と靭性を実現しています。

Micro Carbide (MC)

MIYABIで使用している鋼材の最高峰、それがマイクロカーバイド=粉末鋼です。圧倒的な鋭さと永切れの秘密は、あらかじめ鋼材を粉末にしてから処理する事で、組織を非常に細かく、均一に出来ている事にあります。刃欠けが起きにくいだけで無く、刃の先端もより鋭利になります。

Damast (D)

ダマスカス模様は、多層鋼に特殊な処理を施す事で美しく浮かび上がります。幾重にも折り重なった模様は二つとして同じものが無いのも特徴です。一流の証と共に、あなただけの一本で、唯一無二の料理体験を手にしてください。

Tsuchime (T)

槌目仕上げとは、刃の表面をハンマーで精密に打つ事で出来る繊細な模様の事です。この伝統的な工法は、見た目を楽しませる事はもちろん、摩擦を減らす事で、滑らかで精緻な切れ味を可能にします。