根菜類や芋類などは、常温での保存が向いています。冷蔵庫で保存すると、低温障害を起こしたり、水分が蒸発してしなびてしまったりするので注意が必要です。
低温障害とは、適切な温度で保存管理をしないことでおこる症状で、表面の黒ずみや斑点、食感の変化や味の劣化などの品質の低下をまねきます。特に長期間保存する場合は、温度の影響を受けやすいため、適温である常温で保存するとよいでしょう。
また、トマトやキュウリなどの果菜類も、基本は常温保存が向いている野菜です。夏野菜に多い果菜類は、ある程度温度が高い環境に慣れているため、低温に弱い特性があり、冷えすぎると傷みの原因になります。
ちなみに、野菜保存における常温の目安は、15~20℃前後。高温多湿をさけ、直射日光が当たらない環境が望ましいです。真夏や真冬で室内の温度調整がされていない場合は、冷蔵庫に入れたり新聞紙で包んだりして、適温で保存できるように工夫する必要があります。