ステンレス包丁とは?特徴やおすすめの選び方などを徹底解説!

ステンレス包丁とは?特徴やおすすめの選び方などを徹底解説!

ステンレス包丁とは、どんな包丁のことかご存じでしょうか?一口にステンレス包丁といっても材質や特徴にはさまざまな違いがあり、おすすめの用途も異なります。そこでこの記事では、ステンレス包丁の基本からメリットやデメリットまで詳しく解説します。選び方のポイントやお手入れ方法についてもご紹介するので、ステンレス包丁を選ぶ際の参考にしてみてください。


更新日:2024年4月18日

そもそもステンレス包丁とは?

そもそもステンレス包丁とは?

ステンレス包丁は、サビにくくお手入れが楽にできることから、家庭用の「刃」の素材として最も一般的に使われている包丁です。


ステンレスは正式には「ステンレススチール」という名称で、鉄がベースの成分となっており、そこへサビに強いクロムを加えた合金のことです。



一言でステンレススチールといっても種類はさまざまで、処理の仕方や含まれる成分により200種類ものステンレスが存在します。またそれぞれ特徴が異なり、どんな素材を使用しているかにより特性や値段に違いがあります。

ステンレス包丁の魅力・メリットとは?

ステンレス包丁の魅力・メリットとは?

ステンレス包丁の最大の魅力は、サビにくくお手入れが楽なことです。


プロの料理人が使う本格的な鋼製の包丁は、濡れたままにしておくとすぐにサビてしまう特徴があります。そのため使用後は洗って水気を拭き取り、日々砥石で研いでメンテナンスする作業が必要です。


一方ステンレス包丁は、水気に強くサビにくいという特徴があります。特別なお手入れが不要で、他の調理器具と同様に食器用洗剤で洗って乾かすだけなので簡単に扱えます。気軽に毎日の料理に使えるのがメリットといえるでしょう。


また、高硬度のステンレス包丁であると、刃先が摩耗しにくいため鋭い切れ味が長持ちします。そのため、家庭で長く愛用できるのがステンレス包丁のメリットといえます。


刃から持ち手までオールステンレスの包丁は継ぎ目部分がなく、汚れや水気が溜まらないため衛生的に使えます。特別なメンテナンスいらずでいつでも清潔に保てるので、安心して長く使用できるでしょう。

ステンレス包丁にデメリットはある?

ステンレス包丁にデメリットはある?

メリットが多いステンレス包丁ですが、いくつかのデメリットもあるといわれています。鋼製の包丁に比べると切れ味が劣る点と、研ぎにくい点がデメリットとして知られています。


鋼製の包丁は食材にスッと切り込みを入れやすく、切れ味のよさが特徴です。一方ステンレス包丁は、鋼製の包丁に比べて、切れ味が劣るといわれています。


しかし、最近は鋼製にも劣らないステンレス素材が開発され、切れ味のよいステンレス包丁も展開されています。材質にこだわった切れ味のよいステンレス包丁を選べば、デメリットを解消できストレスなく快適に使用できるでしょう。



また、ステンレス包丁は、砥石に引っかかりにくく滑ってしまうため研ぎにくいといわれています。お手入れの際は、ステンレス包丁に合った砥石を選ぶ、研ぐ際の力加減に気をつけるなど工夫して研いでみましょう。

ステンレス包丁の選び方のポイント

ステンレス包丁の選び方のポイント

ステンレス包丁は、用途や特性が異なるさまざまな種類があります。ここでは、ステンレス包丁を選ぶ際に注目したいポイントを大きく3つに分けて解説します。

1:用途・種類

ステンレス包丁の選び方として最も注目したいポイントは「どんな用途で使用するか」という点です。

マルチに使える便利な【三徳包丁】

マルチに使える便利な【三徳包丁】

三徳包丁は、肉や魚、野菜などさまざまな食材に対応できる、家庭用に作られた便利な包丁のことです。


1本ですべての料理をまかないたい方や、収納スペースの問題で複数本の包丁が持てない方におすすめのステンレス包丁です。

野菜が得意な【菜切り包丁】

野菜が得意な【菜切り包丁】

野菜を切ることに特化した包丁が、菜切り包丁です。刃は長方形で、切っ先が尖っておらずまな板に対して垂直に使えるため、野菜の千切りやかつらむきなどに向いているという特徴があります。


また、葉物野菜のカットや根菜の皮剥きがしやすいため、野菜を頻繁に料理する方におすすめのステンレス包丁です。

小回りが利く【ペティナイフ】

小回りが利く【ペティナイフ】

通常の包丁よりも小さめサイズのペティナイフは、繊細な作業をするのに便利で使い勝手のよい包丁です。


少量しか調理しない方、作業場が狭い一人暮らしの方にもおすすめのステンレス包丁です。

魚をさばくのに特化した【出刃包丁】

出刃包丁は、尖った切っ先と重量感のある刃が特徴です。


魚の骨の処理やぶつ切りなど、力の必要な調理の用途として適した包丁です。刃に重量があるため、大きく硬い素材も難なく切れます。

2:素材

ステンレス包丁の選び方として、素材に注目するのもポイントです。切れ味が悪いといわれていたステンレス包丁ですが、最近はさまざまな新素材のステンレスが開発され、従来の欠点が見直されています。


また、刃物として使うことに特化した「ステンレス鋼」が登場しており、炭素・モリブテン・バナジウム・窒素など様々な素材のバランスを工夫することで、切れ味とその持ちを調整しています。


「N60」や「粉末鋼」などのステンレス素材で作られた包丁は、抜群の切れ味を長くキープできるため頻繁にお手入れしなくてもよいというメリットがあります。ただ、高品質な分価格も高くなるため、調理のニーズに合わせて選びましょう。

3:持ち手(柄)の形状

ステンレス包丁の選び方として、持ち手の材質や形状にも注目しましょう。握った時のフィット感や重量感は個人差があるため、実際に握って自分に合うかどうか確認することをおすすめします。


オールステンレスの包丁は、継ぎ目部分がなく衛生的に使える点が最大のメリットです。見た目がスタイリッシュで、おしゃれな種類が多いのもオールステンレスの包丁の特徴といえるでしょう。


持ち手が木製の包丁は、温かみがあり手に馴染みやすいのが特徴です。握りやすさを重視したい方はチェックしてみましょう。ただし、木は水気に弱いため、洗った後は速やかに乾かす必要があります。


また、持ち手が樹脂製の包丁は軽さが特徴です。カラフルで可愛いデザインも多いため、子供用の包丁にもおすすめです。キッチンアイテムを自分の好きな色で揃えると、料理が楽しくなることでしょう。

ステンレス包丁のお手入れ方法・研ぎ方

ステンレス包丁のお手入れ法・研ぎ方

ステンレス包丁を長く使用するためのお手入れ方法や研ぎ方について、詳しくみていきましょう。

ステンレス包丁の普段のお手入れ方法

ステンレス包丁の普段のお手入れ方法

ステンレス包丁は、基本的に特別なお手入れは不要です。他の調理器具と同じように、使用後は家庭用の食器用洗剤できれいに洗い、水気をよく拭き取りましょう。


オールステンレス以外の包丁は、持ち手と刃の継ぎ目部分に水気が入り込みやすいため、拭き取った後はしっかり乾燥させると衛生的で長持ちします。


また、サビにくいといわれるステンレス包丁ですが、絶対にサビないというわけではありません。特に酸や塩分を含んだ食材を切った後は、そのまま放置するとサビやすくなるため注意が必要です。



果物や漬け物など、酸や塩分を多く含む食材を切った後は速やかに洗い流しましょう。

お手入れが簡単なステンレス包丁を取り入れよう!

お手入れが簡単なステンレス包丁を取り入れよう!

ステンレス包丁は、サビに強くお手入れが楽というメリットがあります。家庭用としてたくさんの種類があるステンレス包丁は、用途や柄の種類、刃渡りの長さなどに注目して選びましょう。


料理をもっと快適にするためには、自分のニーズに合うステンレス包丁を見つけることが大切です。機能性に優れたステンレス包丁を選び、お気に入りの1本を長く愛用していきましょう。

ツヴィリング マーケティング部 監修