ケーキを美味しい状態のまま保てる正しい保存方法について徹底解説!

ケーキを美味しい状態のまま保てる正しい保存方法について徹底解説!

お祝いやご褒美などで食べる機会の多いケーキ。一度に全部食べ切れず、翌日まで持ち越したことがある方も多いのではないでしょうか?しかし、ケーキの保存方法を間違えると、美味しさを損ねてしまったり傷んでしまったりすることがあります。

そこで今回は、ケーキを保存する際に気をつけたいポイントや、正しい保存方法について詳しく解説します。ケーキのおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

公開日:

ケーキの正しい保存方法

ケーキの正しい保存方法

買ってきたケーキや手作りのケーキを食べ切れなかったときは、保存することになります。しかし、ケーキはたとえ冷蔵庫で保存しても、パサついたり傷んだりしやすいので、正しい方法で保存することが重要です。


ケーキの種類にもよりますが、一番気をつけたいポイントは乾燥させないこと。乾燥するとパサパサして食感や味が落ちてしまいます。空気に触れることで傷みの原因にもなるため、専用の保存容器に入れたりラップを利用したりして保存すると、美味しさが長持ちします。

フードパックを使用する

フードパックを使用する

ケーキが入るサイズのフードパックを使用する方法もあります。真空ほどの密閉感はありませんが、ケーキのサイズに合う容器を使えば、空気に触れる部分は最低限で済みます。


ショートケーキサイズから、デコレーションケーキが収まるドーム型まで、さまざまなフードパックがあるので、ケーキのサイズに合わせて選ぶのがおすすめです。使い捨てのものもあるので、ケーキを食べる機会がそれ程多くない場合はフードパックを使用する方法が便利です。

ラップ・紙箱を使用する

ラップ・紙箱を使用する

ケーキを購入する際に入れてもらう紙箱を使う方法もあります。紙箱はあまり密閉効果がないため、ケーキを覆うようにラップをかぶせてから、紙箱に入れると長持ちします。デコレーションケーキのようにクリームがのったケーキの場合は、ラップをふんわりかけて、クリームができるだけラップにつかないように工夫しましょう。


真空保存容器やフードパックが手元にない場合は、手軽にできる紙箱とラップを使用する方法がおすすめです。

ケーキによっては冷凍保存もできる

ケーキによっては冷凍保存もできる

ケーキは、基本的に冷凍保存もできます。ただし、生のフルーツを使ったケーキは、解凍する際フルーツから水分が出てしまうため冷凍保存はNGです。


ガトーショコラやチーズケーキ、パウンドケーキやロールケーキなど、生のフルーツを使っていないケーキは冷凍保存できます。冷凍する場合は、一切れずつ切り分けて、ラップで包み、冷凍用保存袋に入れて保存します。デコレーションケーキの場合は、タッパーなどで保存する方法もおすすめです。

ケーキの賞味期限はどれくらい?種類ごとに解説

ケーキの賞味期限はどれくらい?種類ごとに解説

ケーキは種類によって賞味期限が異なります。生クリームを使用したケーキよりも、水分の少ないガトーショコラやパウンドケーキの方が日持ちします。ケーキの賞味期限は以下の通りです。

保存方法表
商品名 冷蔵保存 冷凍保存
いちごのショートケーキ 1〜2日 冷凍NG
フルーツタルト 1〜2日 冷凍NG
ベイクドチーズケーキ 4日 2〜3週間
ガトーショコラ 5日 2〜3週間
パウンドケーキ 7〜10日 1ヶ月程度

保存期間はあくまで目安です。フルーツやクリームが使われているものは、基本は日持ちしないので、ケーキの種類だけでなく使われている素材をチェックして、賞味期限を設定してください。


保存したケーキは、賞味期限に関わらずできるだけ早めに食べ切ることをおすすめします。

賞味期限切れのケーキは食べられる?傷んだ状態の見分け方

賞味期限切れのケーキは食べられる?傷んだ状態の見分け方

ホールケーキのように大きなケーキを購入した場合、賞味期限内に食べ切れないこともあるかもしれません。しかし、賞味期限が切れたケーキでも、正しい方法で保存していれば食べられる可能性もあります。

期限切れのケーキは食べられる?

賞味期限は、美味しく食べられる期間なので、傷んでいなければ食べられる可能性があります。ただし、生のフルーツやクリームなどを使用したケーキは傷みやすいため、見た目や臭いなどをよく確認する必要があります。


手作りのケーキの場合も、作った日からカウントして賞味期限を設定しましょう。作り方や保存方法により、賞味期限より早く傷んでしまうことがあるため注意してください。

傷んで食べられない状態の見分け方

傷んで食べられないケーキには次のような特徴があります。


《傷んで食べれないケーキの特徴》

  1. クリームが変色・分離している
  2. フルーツから水分が出てベチャついている
  3. 酸味のある臭いがする
  4. カビが生えている

このような状態のケーキを食べると、お腹を壊したりさまざまな体調不良を引き起こしたりする可能性があるため、十分注意してください。

ケーキを保存する際の注意点

ケーキを保存する際の注意点

ケーキを保存する際に気をつけたいポイントをご紹介します。ポイントを押さえて正しい方法で保存すると、美味しさが長持ちします。

常温保存しない

ケーキは基本的には、常温保存には向きません。常温に置くと、わずか2~3時間で傷んでくる可能性があります。素材やケーキの種類によりますが、すぐに食べない場合は冷蔵庫か冷凍庫で保存するのが鉄則です。


パウンドケーキのような焼き菓子に近いケーキは、常温で保存できます。ただし、フルーツやクリームを使用したものは、冷蔵庫で保存してください。また、夏場や気温・湿度の高い時期は傷みやすいため、冷蔵庫での保存がおすすめです。

生クリームの消費期限に注意

生クリームを使用したケーキは、保存期間が短いことを覚えておきましょう。ショートケーキのように生クリームがデコレーションされたものは分かりやすいですが、ロールケーキの中身やガトーショコラのトッピングなど、生クリームが少しでも使用されている場合は注意してください。保存する時は、生クリームが使われているか確認するとよいです。


ホイップした生クリームは冷凍できるため、1~2日で食べ切れず、フルーツが使われていない場合は冷凍保存もおすすめです。

ホールケーキは切り分けて保存する

ホールケーキは、食べ切りサイズに切り分けて保存するとよいです。特に冷凍保存する場合は、小分けにしておくことで、食べる分だけ取り出して解凍できます。再冷凍はできないため、一切れずつ切り分けて冷凍しておきましょう。


ロールケーキも、一切れずつ分けて冷凍しておくと便利です。一切れずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れて保存するとよいです。

手作りのおすすめのケーキレシピ3選

手作りのおすすめのケーキレシピ3選

手作りで作りやすい、おすすめのケーキレシピをご紹介します。

まとめ

まとめ

ケーキの保存方法のポイントは、できるだけ空気に触れないように保存することです。基本的に冷蔵・冷凍での保存が適しています。常温は避けて保存しましょう。また、フルーツや生クリームが使われているかどうかで、同じケーキでも保存方法や保存期間が異なります。ケーキを保存する際は、素材を確かめるようにしましょう。


食べ切れなかったケーキも、正しい方法で保存すれば時間が経っても美味しく食べられます。ケーキに合う方法で保存して、できるだけ美味しさをキープして楽しんでください。

料理研究家/調理師・食育インストラクター

馬原 香織 監修



https://cooking-salon-mahara.com/