レタス保存方法|冷蔵・冷凍で長持ちさせるテクニックを徹底解説!

レタス保存方法 冷蔵・冷凍で長持ちさせるテクニックを徹底解説!

シャキシャキ食感が魅力のレタスですが、乾燥に弱く、購入後そのまま保存するとしんなりしてしまいます。そこで、ここではレタスの鮮度をキープしたまま保存する方法をご紹介します。ちょっとしたコツで日持ちがよくなるので、ぜひ参考にしてください。

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レタスの特徴と栄養価について

レタスの特徴と栄養価について

レタスは、シャキシャキした食感が特徴の野菜で、日本では古くから「ちしゃ」という和名で親しまれてきました。レタスには、世界中にさまざまな種類が存在しますが、大きく分けると4つのタイプが存在します。


  1. 結球性のある球レタス(一般的な玉レタス)
  2. 非結球のリーフレタス(サニーレタスなど)
  3. 立ちレタス(ロメインレタスなど)
  4. ステムレタス(別名茎レタス・かきシチャ、サンチュなど)


レタスの主成分は水分ですが、カリウムやカルシウムなどのミネラル類やビタミンAやビタミンCビタミン類などたくさんの栄養も含まれています。

フードパックを使用する

多彩なレタスの種類とそれぞれの特徴

レタスにはたくさんの種類がありますが、主要なレタスと特徴について詳しくみていきましょう。

レタスの種類と特徴
レタスの種類 特徴
玉レタス 一般的に売られているレタスはこのタイプ。キャベツのように丸みを帯びており、パリッとした歯ごたえが特徴。
サラダ菜 結球レタスの一種。レタスが結球する前に収穫したもので、葉の色が濃く厚みがあり、なめらかで柔らかい食感が特徴。
サニーレタス リーフレタスの一種。葉先が赤紫がかっていて、柔らかい食感が特徴。苦味が少ないため、生で食べやすい人気品種。
グリーンリーフ リーフレタスの一種。グリーンカールとも呼ばれる。葉は鮮やかな緑色で、葉先がカールしている。少し苦味のある味わいが特徴。
ロメインレタス 立ちレタスの一種。半結球タイプで、細長く白菜のような形状をしている。葉がしっかりしていて、加熱調理にも向いている。
サンチュ 収穫するとき、株ごとではなく外側から葉を切り取るタイプのレタス。焼肉などを巻いて食べるのが一般的。
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レタスに含まれる主要な栄養素とその効能

レタスには、ミネラル類やビタミン類、食物繊維などの栄養素が含まれており、さまざまな効能が期待されます。レタスは水分が多く含まれており、ほかの野菜に比べてカロリーが少ない特徴があり、ダイエット中の方にも人気がある野菜のひとつです。


レタスに含まれる栄養と効能について、詳しくみていきましょう。


●カリウム

レタスには、むくみの解消が期待できる「カリウム」が含まれています。むくみは、塩分の摂り過ぎが原因ですが、カリウムは過剰に摂取したナトリウムの排出に役立ちます。


●β‐カロテン

β-カロテンは、抗酸化作用に期待でき、美肌作りに役立ちます。抗酸化作用とは、活性酸素の働きを抑える働きのことで、活性酸素による肌の老化や動脈硬化などを予防してくれます。


●食物繊維

食物繊維は、腸内環境を整える作用が期待できます。また、血糖値の上昇を抑えたり、血中コレステロール濃度を抑えてくれたりと、健康を維持するために必要な栄養素です。


●ビタミンC

ビタミンCは、コラーゲンの合成に必要不可欠な栄養素で、レタスにも含まれています。肌にハリを持たせたり、血管や骨、筋肉などを丈夫にしたりと、健康な身体を作るために必須の栄養素です。

新鮮なレタスの選び方と下ごしらえのコツ

新鮮なレタスの選び方と下ごしらえのコツ

レタスは、時間の経過とともに鮮度が失われて傷んでいきます。購入する際は、よく観察して新鮮なレタスを選ぶことが重要です。


選ぶ際は、レタスの切り口や葉の様子を確認します。切り口の色が変色していないか、葉がしおれていないか、など見た目で鮮度が落ちていないか確認できます。また、手に取ってみて、重さを確認してみてください。程よく軽さのあるものが、美味しいとされています。


レタスは食べやすいように、下ごしらえをしておくのもおすすめです。下ごしらえの方法としては、まずレタスの芯を取り除く方法がおすすめです。葉がほぐれやすく、一枚ずつはがしていく手間が省けます。

鮮度を見分けるための3つのポイント

レタスの鮮度を見分けるポイントを確認していきましょう。


1.芯の切り口がピンク色に変色していないか

レタスの芯は、切ってから時間が経つとピンク色に変色します。鮮度のよいレタスは、切り口か乳草と言われる白い液体が染みでているはずです。芯の切り口が変色しているものは、カットしてから時間が経っており、鮮度が損なわれている可能性が高いです。


2.葉先までピンとハリがあるか

レタスを選ぶときは、全体的にハリがあり、葉先までみずみずしさのあるものを選ぶとよいです。全体的にしんなりしていたり、葉先がしおれていたりするものは、おすすめできません。


3.レタスは軽いものの方が美味しい

レタスは、葉がふんわりと巻いているものが美味しいとされています。ギュッと詰まって重みのあるレタスは、葉が厚く苦味のある場合があるため、程よく軽さのあるふんわりしたレタスを選ぶとよいです。

レタスの下ごしらえ手順と注意点

レタスを手軽に美味しく食べるための下ごしらえの方法と手順をみていきましょう。


《下ごしらえの手順と注意点》

1.レタスの芯を取り除く

レタスの芯を親指でギュッと押し込むと、簡単に芯が取れます。上手く取れないときは、押し込んだ後に芯を持って、左右にひねるとよいです。包丁など金属の道具を使うと切り口が変色しやすくなるため、手で外すのがコツです。


2.水にさらしてほぐす

水を入れたボウルに芯を除いたレタスを入れ、洗いながら一枚ずつほぐします。このとき、氷水にさらすと、パリッとハリがでてシャキシャキした食感になります。


3.水気を拭く

水にさらしたレタスは、しっかり水気を切るのが美味しく食べるコツです。水気がついていると傷みやすくなり、また食べるときも水気がついているとドレッシングなどの味がぼやけてしまいます。

サラダスピナーがあれば使用し、なければレタスを布巾でふんわり包んでよく振りながら水切りするとよいです。

レタスの保存方法の基本

レタスの保存方法の基本

レタスはその成分の約95%が水分なので、空気に触れる時間が長くなるほど乾燥しやすく、シャキシャキ感が失われてしまいます。買ってきたままの状態で保存すると、すぐにしんなりしてしまうため、乾燥しないように工夫して保存する方法をとりましょう。


ラップやポリ袋を使用して、レタスが空気に触れないよう丁寧に覆うのがポイントです。丸ごと保存する場合は、全体をぐるりと覆います。1/2サイズや1/4サイズにカットしたレタスは、切り口から酸化・乾燥が進みやすいため注意が必要です。

丸ごとに比べて長持ちしないので、正しい方法で保存し、できるだけ乾燥しないようにひと手間かけて保存するとよいです。

保存時に気をつけるべき3つの重要ポイント

レタスを保存する際に気をつけたいポイントを確認していきましょう。


1.乾燥させないように注意する

レタスは、シャキシャキした食感が命ともいえる野菜です。シャキシャキ感を守るために、レタスに含まれる水分が失われないよう、乾燥から守る必要があります。購入したレタスをそのまま冷蔵庫に入れるのはNG。ラップで丁寧に包むか、ポリ袋に入れて保存します。


2.芯に楊枝を刺すか芯を取り除く

レタスは、収穫後も成長を続けているため、そのまま保存すると水分や栄養が成長に使われて傷みやすくなります。成長点を壊してレタスの成長を止めることで、長持ちします。成長を止める方法は、芯に3本ほど楊枝を刺して傷をつけておく方法が簡単です。芯を取り除く方法もありますが、取り除いた部分が多少傷みやすくなるため、長く保存したいときは楊枝を刺す方法がおすすめです。


3.丸ごと購入する

カットしたレタスは、丸のままのレタスよりも傷みやすく長持ちしません。レタスは金属に弱く、包丁でカットすると切り口から傷みやすくなる特性もあります。長持ちさせたい場合は、丸ごと購入するのがおすすめです。

保存場所による違い:冷蔵保存と常温保存

レタスは、基本的には冷蔵庫で保存する方法が適していますが、冬場など気温の低い時期は数日なら常温でも保存ができます。カットしたレタスやちぎったレタスは、常温では傷みやすいため冷蔵庫で保存する方法がおすすめです。

保存方法のメリットとデメリット
メリット デメリット
冷蔵保存 ・1〜2週間保存できる
・ちぎったレタスも、1〜2日は保存できる
・乾燥しやすいため注意が必要
常温保存 ・冷蔵庫に比べて乾燥しにくい
・冷蔵庫のスペースを圧迫しない
・気温の高い時期は傷みやすく不向き
・冷蔵保存に比べて長持ちしない

レタスを長持ちさせる保存方法のコツ!

レタスを長持ちさせる保存方法のコツ!

レタスは、基本的には冷蔵庫で保存する方法がおすすめです。レタスの適切な保存温度は、0~5度です。他の野菜に比べて低温を好む野菜なので、野菜室よりも冷蔵室での保存が適しています。ただし、冷蔵室は乾燥しやすいため、乾かないように注意して保存する方法をとるとよいでしょう。


長持ちさせるためには、乾燥から守ることが大前提です。空気に触れている面から、どんどん乾燥が始まっていくため、購入したらできるだけ早くラップやポリ袋に包んで冷蔵庫に入れるのが長持ちのコツです。


レタスを保存する方法と手順について、丸ごと・カットしたもの・ちぎったレタスについて詳しくみていきましょう。

丸ごとレタスの保存方法

レタスを丸ごと保存する際、ラップを利用する方法とポリ袋を利用する方法があります。どちらの方法も、芯に楊枝を刺してレタスの成長を止めてからラップやポリ袋に入れるとよいです。


また、芯の切り口に小麦粉を塗ることで、切り口から水分が抜けるのを防ぎ、長持ちさせる方法もあります。小麦粉を塗る際は、芯を薄く切って新しい切り口に塗るのがコツです。


爪楊枝か小麦粉、どちらかやりやすい方法で保存するとよいです。


《ラップで保存する方法》

  1. 爪楊枝を3本ほど差し込んで芯に傷をつけるか、切り口に小麦粉をまぶす。
  2. 大きめに切ったラップに、レタスをのせて一周ぐるりと巻いて包む。
  3. 包んだレタスを90度回転させて、もう一枚同じようにラップを巻いて十字に包む。
  4. 芯を下に向けて、冷蔵庫で保存する。


《ポリ袋で保存する方法》

  1. 爪楊枝を3本ほど差し込んで芯に傷をつけるか、切り口に小麦粉をまぶす。
  2. ポリ袋にレタスを入れ、できるだけ空気を抜いて口を閉じる。
  3. 芯を下に向けて、冷蔵庫で保存する。

カットしたレタスの保存方法

1/2サイズや1/4サイズにカットしたレタスは、断面が広い分、空気に触れる面積が増えるため、丸ごと保存する場合に比べて乾燥や変色しやすい特徴があります。カットレタスを保存する際は、空気に触れないよう工夫して保存するのが、長持ちのコツです。詳しい手順を確認していきましょう。


《カットしたレタスの保存方法》

  1. カットした断面に、濡らしたキッチンペーパーをかぶせる。
  2. 全体をラップでしっかり覆い、冷蔵庫で保存する。


断面を濡らしたキッチンペーパーで覆うと、乾燥や変色から守ることができます。


レタスを丸ごと購入した場合は、先にカットせずに丸ごと保存して、外側から1枚ずつはがして使うと長持ちします。1/2サイズや1/4サイズで購入した場合は、上記のような方法で保存するとよいです。

ちぎったレタスの保存方法

ちぎったレタスは、丸ごとやカットレタスに比べて乾燥や変色が起こりやすく、日持ちがしません。1~2日で食べる場合は、ちぎった状態で冷蔵保存ができます。それ以上日持ちさせたい場合は、冷凍保存するとよいです。


ただし、冷凍庫で保存したレタスは、解凍すると食感が変化してしまうため、サラダのような生食には向きません。凍ったまま調理できるスープや炒め物などに活用する方法がおすすめです。


《ちぎったレタスを冷蔵保存する方法》

  1. レタスを洗い、食べやすい大きさにちぎる。
  2. 水気を切る。
  3. ぬらしたキッチンペーパーでレタスを包み、ペーパーごと保存容器に入れる。
  4. 冷蔵庫で保存する。


《ちぎったレタスを冷凍保存する方法》

  1. レタスを洗い、キッチンペーパーでしっかり水気を切る。
  2. 食べやすい大きさにちぎり、冷凍用保存袋に入れる。
  3. 冷凍庫で保存する。


ちぎったレタスは、空気に触れると乾燥して水分が抜けやすく、すぐにしんなりしてしまいます。ちぎった状態で保存する場合は、真空の保存容器を使用する方法もおすすめです。真空容器に入れて保存すると、通常よりも長く鮮度が保て、シャキシャキした食感が楽しめるでしょう。


ツヴィリングの真空保存容器は、専用のポンプを利用することでわずか数秒で簡単に真空状態にできます。下ごしらえしたレタスを真空容器に入れておけば、いつでも手軽にシャキシャキ食感のレタスが食べられます。

まとめ

まとめ

レタスは、サラダやスープなど日々の食卓で活躍してくれる身近な野菜です。まとめて購入すると傷んでしまいそうですが、正しい手順で正しく保存すれば意外と長持ちします。長持ちさせる最大のコツは、乾燥から守ることが大切です。できるだけ空気に触れないようにしっかり密封して、保存するとよいです。


真空の保存容器を活用すると、酸化や乾燥、変色など防ぎ、シャキシャキ感が長持ちします。ぜひ真空容器も活用しながら、レタスを保存してみてください。

料理研究家/調理師・食育インストラクター

馬原 香織 監修



https://cooking-salon-mahara.com/